残 穢 のラスト シーン

その手紙の差出人は久保という女性でした。 最初は「一人暮らしの部屋で、ホウキで床を掃くような音がする」というものでした。 手紙には続報があり、音の正体が「着物の帯」であり、さらに天井からぶら下がった和服の女性が帯を擦りながら揺れているイメージが湧いてしまったと続きます。事故物件なのではないか?そう思った「私」と久保は不動産屋に確認しますが、建築されて10年、その部屋はおろかマンション全体でも自殺や変死といったことは起きていないと言われます。「私」は、久保のイ … 2016年 1月30日(土)に『残穢 -住んではいけない部屋-』(ざんえ すんではいけないへや)というタイトルで公開。 監督は中村義洋、脚本は鈴木謙一。 配給は松竹 。 第28回東京国際映画祭・コンペティション部門出品作品 。. 「残穢」は、ある事故物件を発端にして先代、先々代の住人に起こった悲劇が解明されてゆく。解明してゆく過程は面白く鑑賞したのだが、ラストのチープすぎる演出がいただけない。 その手紙の差出人は久保という女性でした。そう思った「私」と久保は不動産屋に確認しますが、建築されて10年、その部屋はおろかマンション全体でも自殺や変死といったことは起きていないと言われます。「私」は、久保のイメージを聞いて別人から来た投書を思い出します。生まれつき勘の鋭い幼い娘が、和室の天井を指差して「ぶらんこ」と言う、またぬいぐるみの首に紐をかけてぶら下げて「ぶらんこ」と言っている、という気味の悪い話でした。送り主は既に引っ越した後でしたが、床を掃くような音がする現象は久保の部屋だけではないことが分かりました。音の正体を追ううちに久保の隣室に3人家族が引っ越してきます。ところがしばらくたって、妻が久保に「このあたりで放火などの事件がなかったか」と尋ねます。久保と「私」は、マンションそのものではなく、土地に災いがあるのではないかと考えるようになります。その土地は古くから人家が建っては入れ替わってきた土地です。たどっていくと、そこに住んだ人は皆、何かしら奇妙な言動をしていたり、事件を起こしたり、風変わりな死に方をしたりしていました。編集者、作家、投稿者など様々な人を巻き込みながら最終的にたどり着いたのは九州のとある炭鉱王の土地でした。120年も前にその炭鉱で火災が起こり、炭鉱主であった奥山は鎮火のために坑道への酸素供給を断つ…つまり入り口を塞いでしまいました。この時の恨みが土地につき「穢れ」となり、物につき、人につき、そして遠く東京まで運ばれてきていたのでした。炭鉱王・奥山の土地に建った真辺家の屋敷で、惨劇の痕跡を確認した「私」と久保、そして作家の平岡と三澤は、その後も次々と炭鉱王にまつわる怪談を発掘します。ある日、久保は「私」に「もうやめませんか」と提案します。一方「私」も新しい土地に新居を構え夫婦で移り住んだものの、照明のセンサーが人もいないのに作動、公衆電話からの不気味ないたずら電話に悩まされるようになっています。この一件に関わった人の中でも、全く影響なく過ごしている人もいれば、皮膚の焼けただれた真っ黒なモノに襲われる人もいます。「穢れ」は人を介し、物語を介して伝染し、終わることなく続いていることを感じさせつつエンディングとなります。スポンサーリンク編集者と「私」が喫茶店で打ち合わせをしているシーン。古い順に追っていきます。九州福岡県の炭鉱主・奥山は鎮火のために坑道を塞ぎ、100名以上の犠牲者が出た。奥山の娘(孫?)・奥山三喜が「婦人図」を持って千葉県の吉兼家へ後妻に入る。福岡の奥山家当主が家族・使用人合わせて20人以上を殺害。元吉兼家の土地にあった長屋に中村美佐緒という女性が住んでいた。千葉へ移り住んだ中村美佐緒が千葉で嬰児を絞殺し遺棄した罪で逮捕。吉兼家から長屋になった跡地へ、根本家と高野家という2軒が建っている。高野家の妻トシヱが娘の婚礼の夜に首を吊って自殺。床に帯を擦り揺れているのを夫が発見。根本家の老婆は「床下に猫がいる」などと言い、縁の下へ餌を投げ込んでいた。福岡の奥山家跡地を買って住んでいた真辺幹男が自殺。高野家跡地に建つ小井戸家の老人が病死。小井戸家が取り壊された後、空き地となっていた土地が駐車場になった。その後、事の発端となった岡谷マンションが建ち、現在に至る。炭鉱主・奥山家から千葉へ嫁いだ三喜が実家から持参した掛け軸。三喜が亡くなった時、嫁ぎ先の菩提寺に供養に出されました。現住職はその絵をまだ持っているのですが、訪ねてきた「私」と久保に「戦災で焼けた」と嘘をつきます。ラストシーンで一人、掛け軸と相対して不気味な笑顔を浮かべる住職…もうアッチ側の人になってるやろ!?佐々木蔵之介さん演じる平岡芳明という人物は原作では平山夢明さんです。平岡さんの担当編集者が奥山家にまつわる話を聞いてしまって祟られるシーン。ん…どこかで見たことあるシーン…。「とった!おねーちゃーん!」竹内結子さん演じる「私」は心霊現象を否定していて、町内の人への取材も、怪談に詳しい三澤の話も、淡々と聞いています。「フェイクドキュメンタリー」の形をとっている本作。最後までお読みいただきありがとうございました!もうすぐ公開の映画「のぞきめ」のテレビ用CMが怖すぎると評判です! あまりの怖さ ...「SAW」に代表されるソリッドシチュエーションスリラージャンルの映画作品。 数多 ...2016このマンガがスゴイ!1位になったダンジョン飯2巻の内容ネタバレです。 未 ...元AKB48の板野友美さんが初主演する映画が4月2日に公開されます。 主題歌も歌 ...4/12スタート、黒木華さん主演のドラマ「重版出来!」ですが、いきなりドラマタイ ...まだ、コメントがありませんこのサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。Copyright © WordPress Luxeritas Theme is provided by " 小野不由美「残穢一概に「怖い映画」といってもいろいろありますが、「残穢」は「呪怨」などに代表される和製ホラーな不気味さを漂わせる作品です。他の有名作と比べても、正直「ああ、見なければよかった……」と後悔する人が続出することでしょう。今回は「でも、気になるし……」という方のために、情緒感を薄くして映画「残穢」の内容・結末をネタバレしていこうと思います。 Contentsまずは、あらすじ部分から。 主人公「私」は小説家。かつてはホラー作品も執筆していて、その関係で今でも読者から恐怖体験や相談が送られてくる。その中の一通、「久保」という30代の女性ライターからの心霊相談に「私」は興味を引かれた。久保の住む岡谷マンション204号室、寝室として使っている和室から「箒(ほうき)で床を掃いているような音」がするという。「私」は久保とコンタクトをとり、怪奇現象の原因を調べていくが、次第に恐ろしいつながりが判明していく…。  「箒ではなく、着物の帯が床に擦れているような様子を見た」という久保の証言から、「私」は原因を「和装の首つり」であると推測。しかし、不動産会社などに問い合わせるも過去にそういった事実はないという。一方、「私」は過去に送られてきた読者相談の中に同じ「岡谷マンション」の住人だった人物を発見する。ただし、その読者・屋嶋が住んでいたのは401号室。また、203号室でも住人の転居が続いているという。「私」と久保は「土地に原因があるのでは?」と推測を改めた。 岡谷マンションが立つ前の土地には、ゴミ屋敷として有名な小井戸家があり、住人の男はゴミの中で絶命していたという。「私」は男がゴミ屋敷をつくった原因は怪奇現象の「音」ではないかと考える。一方、元岡谷マンションの住人・屋嶋からは新たな情報が。①屋嶋の体験した心霊現象は「赤ん坊の声」だった。②近所の岡崎団地に住む鈴木は「首つりの和装女」現象を体験している。これにより鍵は「首つり女と赤ん坊」の2つに増え、また現象は岡谷マンション以外の土地でも確認されていることがわかった。 「私」と久保は、さらに時代をさかのぼり調査を進める。小井戸家以前、その土地には高野家が住んでいた。高野家では妻・トシヱが、娘・礼子の結婚式直後に黒紋付き姿で首を吊っていたという。久保は自分の見た心霊現象の正体は「トシヱの首つり」であると確信する。では、なぜトシヱは首を吊ったのか?原因は2つ。娘・礼子は時代にしては貞操観念の薄い女性であり、東京で不純交際の末に妊娠・堕胎していたと推測される。そのため、母親であるトシヱは罪悪感・羞恥心から首を吊った。そしてもう一つは心霊現象「赤ん坊の泣き声」トシヱもまた屋嶋と同じ現象に苦しんでいて、ノイローゼ状態にあったのだという。首つり時は正常な精神状態ではなかったのであろう。「私」は話の内容から「赤ん坊」の正体は礼子が堕胎した子供であると推測すると同時に、もっと複数の赤ん坊が関係しているはずだと考える。調べてみると、高野家以前のその土地には長屋があり、そこには中村美佐緒という女が住んでいた。中村美佐緒は貞操観念の低い女で、子どもを身ごもっては、生まれてきたばかりの我が子の息の根を止めていたという。一連の「赤ん坊の泣き声」の正体が判明した。「私」は考える。「不幸」「怪奇現象」の原因となる「穢れ」は今もなお広がり続けているのではないか? さらに土地の歴史をさかのぼり大正時代。そこには資産家・吉兼家の屋敷があった。吉兼家の三男・友三郎には精神障害があり、座敷牢に閉じ込められていたという。他にも吉兼家には不幸が続いたそうだが、それはいずれも友三郎の継母・三喜が嫁いできてからのこと。そして三喜は嫁入り道具として奇怪な美人画を実家から携えてきていた。「私」は吉兼家の不幸の原因は三喜の持ってきた美人画にあったと考え、「穢れ」の震源地は三喜の実家である九州福岡県の奥山家にあると推測する。  奥山家は炭鉱を経営する資産家だったが、借金で火の車になったことが原因で当時の主人が家族・使用人もろとも無理心中していた。現在、奥山家の炭鉱跡地は心霊スポットになっており、奥山家跡地でも不幸が頻発、さらには奥山家の解体された部材を買い取った家までもが怪奇現象の被害にあっているという。また、奥山家は「蓮見家・真辺家」という二家に分裂したが、その子孫にも呪われたように不幸が相次いでいる。「私」は「穢れの震源地」が奥山家であると確信し、一連の原因調査は終わった。久保は岡谷マンションから引っ越し、問題なく過ごしている。「私」は少し首に違和感を感じていたが、薬により今は解消している…。 結末だけ見れば「私」にも久保にも致命的な不幸は起こっておらず、「私」に至っては直接的な心霊体験も経験していません。「残穢」の物語は「触穢」の震源地探しの物語だった、で済ますこともできるでしょう。でも、やっぱり想像してしまいませんか?物語が終わった後、私たちの知らないところで「私」や久保が呪いの被害にあっているのではないか、と。「残穢」の中では実にさまざまな人物が「触穢」によって悲惨な目にあっています。中には命を落とした人もいます。彼らは特に何をしたわけではなく、ただただ「穢れに伝染してしまった」だけの被害者。そして、その「穢れ」は今もなおどこかで広がり続けている。私たちの住む、部屋が、マンションが、土地が、過去にさかのぼって「穢れ」に関わっていないと断言できますか?「残穢」は「観終わった後の現実が怖くなる」という実に嫌らしいつくりのホラーなのです。以上、映画「残穢(ざんえ)」のネタバレとして原作小説の概要を追ってきました。今回のネタバレではだいぶ「怖さ」を薄めていますが、「観終わった後の怖さ」だけでなく、内容も十分怖い作品になっているので、重ね重ね見る方は覚悟してくださいね。※私は本当に怖いので見れません「和製ホラー」の怖さは「ビックリ」や「グロイ」ではなく「想像力の怖さ」だと思います。そして映画「残穢」は120%想像力を刺激してくる作品です。「結末があっさりしていて物足りない」という意見もあるようですが、個人的には和製ホラー映画史に残る「怖い作品」だと思います。…覚悟してご覧ください。 U-NEXTなら初回登録から31日間無料!もらえるポイントを使えば、最新作でも>>見放題動画は充実の180,000本!<<今すぐ無料体験を楽しめる動画配信サービスをまとめました!映画→小説と楽しんで余韻を味わう為にネット検索からこのページに辿り着きました。映画も面白かったです。それでもやはり残穢の後味として残る恐怖感は原作のほうが濃いと思います。あ、それと気になったことを1つだけ。要するにリング、呪怨の二番煎じってことでよろしい?

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