ゴールデンカムイ 土方 歳三 年齢

目次氷の湖面に空いた穴から顔を出した牛山を門倉が助け出す。 どこにいたのかと問いかける門倉。 牛山は、気づいたら氷から頭を出してた、と震えながら答える。 そして精力剤だと女郎に言われて何かを飲まされたのが関谷の買収によるものなのかと呟く牛山。 「チンポ頭野郎が!!」 門倉は牛山が脱いだ上着から繭が零れ落ちるのを発見し、摘まみ上げる。 蚕の繭だろ、と冷静にツッコむキラウシ。 「それだぁ!!」 キラウシは近辺にある蚕業農家のある方向を指さす。 門倉は、時間がないから手分けして関谷を捕まえる、と弾かれたように飛び出していく。 スコップを片手に建物から出てきたところを、門倉は小刀を関谷の顔に突きつけ、片方の手で関谷を壁に押し付けるようにして捕まえる。 関谷は全く慌てる様子もなく、無表情で門倉を見つめる。 余裕たっぷりの態度の関谷に、門倉は小刀を突き立てたまますごむ。 こっちだ、と関谷は門倉の脅しを全く意に介することも無く、落ち着き払った様子で建物の中に入っていく。 ちょうど今試していた、と関谷が門倉に示したのは、「種繭雌雄鑑別器」と呼ばれる蚕の雄雌を繭の重さで判別するための機械だった。 関谷はこの建物は「蚕種製造所」という、蚕の品種改良及び、大量生産した卵を養蚕農家に販売するための施設なのだと説明する。 まず幼虫を育成し、繭を作るようになった時点で機械でその雌雄を判別して分ける。 そして関谷は、今居る建物はその工程順に分かれており、部屋数は隣の家屋と合わせて10個以上あると前置きしつつ、種繭雌雄鑑別機のレバーをくるくると弄ぶように回す。 種繭雌雄鑑別機の繭を置く部分全てに繭を置き、その中には毒入りと無毒の丸薬をそれぞれ対角線上に置く。 門倉が選んだ丸薬の対角線上にある繭の丸薬を関谷も飲む。 そうすることで、どちらかが毒を飲めば片方は無毒の丸薬を飲むことになる。 関谷は自分が毒を飲めば土方を埋めた場所を教えるし、逆に門倉が毒を飲んでも生き残った関谷が土方を助けると門倉に勝負を持ちかける。 門倉は正座している関谷の腿に勢いよく小刀を突き刺す。 「経験上 棺の空気はもう残ってはいない もってあと30分…」 関谷は、自分は意志を持つ人間の運命に興味があると前置きし、門倉に呼びかける。 刺青にも金塊にも興味がないんだな、と門倉。 門倉は揺れながら回転する種繭雌雄鑑別機をじっと見つめながら考えていた。 (たとえこの中の一個だけが毒だったとしても俺は引く自信がある!!) (でも…) 関谷も、門倉の選択した対角線上にある繭の丸薬を飲むと繭をぎゅっと掌に握り込む。 「……」 「ある日曜日の朝だった…」 関谷はその日、幼い娘と家に帰る途中だった。 しかし突然爆発が起こり、失った意識を取り戻した時には、傍に頭と足の先が弾けて倒れていた娘の姿があったのだという。 関谷は、少し時間を経て、ようやくそれが雷によるものだと理解したのだった。 関谷は淡々と言葉を重ねていく。 「『運』とは神の意志なのか… 俺のような人間を生き残らせるということは神など存在しないのではないか?」 関谷と向かい合って座っていた門倉の顔は真っ青になって、顔中から脂汗が流れていた。 その症状を見て、関谷は事も無げに呟く。門倉は苦しそうに言葉を振り絞る。 いますぐ掘り起こす、と立ち上がる関谷。 「俺は…死ぬまで…どのくらいかかる?」 「数時間は苦しむ」 「冗談じゃねぇや…」 (土方さん 申し訳ないです お供できるのはここまでです) 床下に埋めた土方の棺を掘り出す関谷。 「次はあのアイヌか牛山にもう一度試練を与えるか」 次の瞬間、棺の蓋を勢いよく持ちげて現れた土方が左手で関谷の喉を鷲掴みにする。 フグ毒はトリカブトの毒と同時に摂取すると毒の効果が拮抗して作用を抑制し合う。 関谷の持ちかけた”試練”の際、フグ毒を飲んでしまった土方は、薄れる意識の中でフグ毒の致死量を下回る量のトリカブトを意図的に飲んでいたのだった。 そしてまた門倉も、死を早めるために飲んだつもりの二つの丸薬が実は、門倉を長時間苦しめた後に殺すはずだったトリカブトの効果を打ち消す量のフグ毒だった。 関谷を捕まえた土方は、傍らにあった包丁を掴み上げて関谷の首に近い左肩から、関谷の左耳を切断しながら深々と切り込む。 「若い頃に薬売りをやってた経験が役立つとはな… この時代を生き抜くには運だけでは事足りん」 「あれ… なんかおさまったみたい」  前回までは、「門倉看守部長どの、完全にコメディリリーフだな(笑)」と思っていた……。 その存在感は白石に近いものがあったし、このまま土方サイドにおける白石のような立ち位置の癒し的な役割になっていくのかなと……。 今回の話の門倉はかっこよかった。 予想通り毒を食らってしまったけど、やはり最後には、強力な悪運の持ち主という設定を活かしたオチになったわけだ。 最後に別の薬を飲んだのはこれ以上苦しまずに死を早めるつもりだったわけだけど、自分が門倉だったら、例えこのままなら死ぬと分かっていても、目の前の丸薬が毒である以上、怖くて飲めないかもしれない。 心の中で土方に別れを告げながら丸薬を飲み、潔く逝こうとした結果、偶然に生き残ってしまったわけだ。 フグ毒とトリカブトを同時に摂取すると毒の効果が拮抗しあうとか初耳だったなー。 自分はあまり他のネットの反応とか見ないんだけど、172話の時点でフグ毒とトリカブトという単語が並んでいたし、今回の175話が掲載される前から、この土方や門倉による”試練”の切り抜け方を予想していた物知り且つ勘の良い読者はいたんだろうな。 関谷にとっては”試練”を与えることだけが望みであり、刺青人皮なんてどうでも良かった。 娘を落雷で亡くすという哀しい事故が、関谷を狂わせていたんだなぁ……。 前回の関谷にも異様な迫力があったけど、金欲しさのような俗っぽい理由ではなく、確固とした行動原理があったからだったのか……。 門倉との勝負のあと土方を掘り起こしに向かう関谷は、門倉に約束した通り土方を解放するのではなく、今度は土方を餌にキラウシか牛山に”試練”を与えようとしていた。 土方から反撃を食らったのは、その罰でもある。 やはり土方はどこまでもクールだった。 172話の関谷と土方の勝負の場面を読み返してみたら、土方が倒れた際に、確かに繭は二つ転がっていた。 関谷は8つある繭の中に、フグ毒、ヒ素、トリカブト、ストリキニーネの4つを入れて土方に勝負をもちかけた。 「この時代を生き抜くには運だけでは事足りん」と土方は言っていたけど、若い頃に薬売りをやった経験自体も、土方の運の一環と言えるのかもしれない。 そういった意味では土方の運に敗れたわけだから、関谷も満足だろう。 結局、土方は勝負強い。 年齢は全く違うけど、ジョジョの承太郎を彷彿とさせるパーフェクトっぷりを感じた。マジでかっこいい。 関谷は、毒を飲んで意識を失っていたはずの土方から包丁による斬撃を深々と食らい、建物の外へとふらふらと出ていく。 関谷にとっては、土方がフグ毒を飲んだことを知って、すかさず飲んだ毒の致死量を相殺する程度の量のトリカブトを飲み、中和したことも、そしてそもそもトリカブトをヒ素、ストリキニーネという毒薬も混じった丸薬の中から見つけて飲めたことも信じられなかった。 土方から受けた傷は致命傷だった。関谷は間もなく地面に仰向けに倒れ込む。 土方は倒れている関谷の近くで、血の付いた包丁を持って関谷を見下ろす。  「神は……ようやく俺に裁きを与えやがった」 門倉はいつの間に土方の背後に立っていた。 門倉の言葉を聞き、土方は、神のことはよくわからん、と呟く。 せめて関谷の刺青は役に立ててやれれば、と門倉。 その頃、凍結した阿寒湖に一人立つキラウシが呟く。 街を歩くチヨタロウ。 ついさきほど、チヨタロウと一緒にいた牛山に殴られたばかりの三人組は、チヨタロウの姿に明らかに動揺していた。 チヨタロウはそんな三人の様子を敏感に感じ取り、その好機を逃さない。 ビクビクしている三人組に近付いていくチヨタロウ。 その一人に遺された二人も続いて逃げていくその後ろ姿をチヨタロウは、フッと大人のような落ち着いた笑みを浮かべて見つめていた。 その背後を、湖から上がってブルブル震えている牛山が通りかかる。 (ありがとうオベンチョ…) 杉元たちは、数戸の天幕、外では数頭のトナカイを飼っている小さな集落にやってきた。。 そこの住人の一人が、ロシア語が分かると確認した月島軍曹は、アシリパの写真を見せて行き先を質問する。 集落の住人は、アシリパがキロランケたちらしき男たちと同行し、しばらく前に彼らと共に親戚からトナカイを一頭届けに来た、と月島軍曹の通訳を介して杉元たちに情報をもたらした。 その情報に安堵したような笑顔を浮かべる杉元。 月島軍曹は、遠くでトナカイと一緒にいる鯉登少尉に向けて手を大きく打ち鳴らす。 戻ってきた鯉登少尉は、小さいトナカイがいた、と興奮気味で月島軍曹に子供のように報告する。 そうですか、と素っ気ない月島軍曹。  しかし、月島軍曹はすぐ傍らに落ちているトナカイの首輪をじっと見つめるのだった。「なあ! 月島ぁん」 杉元たちは天幕で休んでいた。 亜港監獄まであと少し、アシリパが近いはずなので急がないと、と自分に言い聞かせるように呟く杉元。 一方、チカパシとエノノカはそんなやりとりではなく何かを興味深そうに見つめていた。  どこがネズミなんだよ、と杉元。  それが樺太の生き物なのか? クズではないのか? と鯉登少尉。 杉元は、ぜってー犬だろ、と呟く。 キロランケは亜港監獄を離れた場所から観察する。 監獄内では、ソフィアが牛乳をインクにして手紙を書いていた。 ソフィアは、牛乳を入れたパンを一口で食べて、証拠を隠滅する。 白石は亜港監獄の敷地内を歩いていた。 (「あんな囚人いたっけ?」)は頭の左半分に髪を生やしていた白石は、コートの中に隠していた袋を窓から囚人に手渡す。 この脱獄作戦の前、キロランケ達は、ニヴフ民族の集落に立ち寄っていた。 「その帽子いいな 『耳』がついてる」 ニヴフは樺太において最も人口の多い少数民族だった。 白石は、アシリパの父を良く知るソフィアを脱獄させて、アシリパと引き合わせれば金塊の暗号を解く何かがわかるかもしれないということか? とまとめてから続ける。 キロランケは、亜港監獄に昔、極東の少数民族を独立させようと戦ったソフィアの手下が何十人といると勝算を口にする。 まり彼らを味方につけるということか、と白石。 しかしすかさずアシリパが問いかける。そんなアシリパのことを、尾形は横目でじっと見つめていた。 もちろんだ、と自身に溢れた様子のキロランケ。 ソフィアの元に、白石が差し入れた荷物が届く。 その頃、杉元、谷垣、チカパシは橇で亜港監獄を目指して雪上を走っていた。 関谷が奇跡と称した土方のラッキーは二つある。前回、自分は土方がトリカブトを選べたのは、きちんと根拠があってのことかと思っていた。 どうせ死ぬなら、と丸薬を選択し、その結果、土方は生還し、同時に関谷は敗北した。 関谷は元々は毒殺犯などではなかった。 キロランケはアシリパから、自分たちが金塊を手に入れることがアイヌの為になるのかと問われた。 それに対してキロランケは、アイヌだけではなく、ウイルタ、ニヴフ、ナーナイ、エベンキ、ヤクートなどの少数民族が文化を守り生活していくことの助けになるはずとその意義を説いた。 民族独立の戦士であるキロランケの本領発揮だな。説得力がある。 ただ、尾形とのやりとりからキロランケはまだまだ本心を隠していると思う。 次はいよいよソフィア救出作戦が始動するのかな。 以上、ゴールデンカムイ第176話のネタバレを含む感想と考察でした。  シェアするフォローする

... 種繭雌雄鑑別機の繭を置く部分全てに繭を置き、その中には毒入りと無毒の丸薬をそれぞれ対角線上に置く。 . 白石の頭を齧った白い熊、ホッキョクグマと対峙する杉元... cv:中田譲治. ゴールデンカムイ(野田サトル先生)の考察、感想、ネタバレなど。フォローする 前回第92話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。 労働者が大勢働く根室の漁場に混じって働くヨボヨボのじいさん。 前話第216話 謎の白い熊のあらすじ 前話第243話 上等兵たちあらすじ 前話第245話 再会の街あらすじ 海賊は、接近してきた杉元に銃口を向ける。 根室の街に、仇討ちを依頼されて人斬り用一郎を追う男たちが集っていた。

※第243話のみ。第244話はヤングジャンプ発売後に更新予定です。

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