壬生義士伝 聞き手 誰

『あらゆる良識が覆り、時代と時代との深い断層になだれ落ちていくあの幕末のころ、奴は決していてはならぬ人間じゃった。』

皆さん、壬生義士伝という小説は読みましたか？壬生義士伝（みぶぎしでん）は浅田次郎さんが書いた時代小説です。これがもう最高すぎて、どうにかまだ読んでない人に読んで欲しいと思ってキーボードを叩いています。以下、長い長い読書感想文です。

”新撰組で一番強かった男”、吉村貫一郎が貧しい妻子のために体を投げ出す「義」の心に感動。侍の義とは何ぞやというところで、建前に生きる周囲をよそに、きっちりと人間としての、男としての義を貫こうとする姿が、まぶしくてかっこいい。妻子のため「銭こ」に執着する姿も、その義を貫徹しようとする気持ち故のもの。だから誰も憎めず、そして鳥羽伏見の戦でも土方、斉藤ら誰もが吉村を生かそうとした。侍も、武士は食わねど高楊枝といった侍ばかりではなかった、身内を食わせていくことを第一とする侍だって実際にいて、そうした侍こそを「義士」とよぶ考えもあったのだと、幕末の時代を少し身近に感じることもできた。

浅田次郎の小説『壬生義士伝』の登場人物の中で誰が一番強いのか、作中での活躍を加味しながら最強の称号を決める強さランキングをまとめてみました。 壬生義士伝とは; 第1位：吉村貫一郎; 第2位：斎藤一（三番隊組長） 第3位：沖田総司（一番隊組長）

ずっと手を出せずにいたこの作品。 新撰組、吉村貫一郎。 この吉村貫一郎の話を聞き回るのは、新聞記者とおぼしき若い人物であるが、あくまでも聞き手であり、この人物が語るということは一切ない。そのため、小説は吉村貫一郎を語る人間の一人称で進んでいく。 この語る人間は様々であり、この映画の重要な登場人物ともなっている斎藤一もこ�

これまで歴史モノを読むのが苦手だった私が嵌まり始めたきっかけになった本。 妻から推薦されて読んだ本。

薩長も幕府軍もみな、男前に描かれていた。国のため、自身の主義主張のため命をなげうつことが美とされていた時代に、家族を思う新撰組隊士吉村の暖かさに号泣させられた。 旧幕府軍の敗退がほぼ決した鳥羽伏見の戦。大坂城からはすでに火の手が上がっていた。そんな夜更けに、満身創痍の侍、吉村貫一郎が北浜の南部藩蔵屋敷にたどり着いた。脱藩し、新選組隊士となった吉村に手を差し伸べるものはいない。旧友、大野次郎右衛門は冷酷に切腹を命じる-。壬生浪と呼ばれた新選組にあってただひとり「義」を貫いた吉村貫一郎の生涯。構想20年、著者初の時代小説。

感想は下巻にまとめて書きます。 浅田 次郎（あさだ じろう）何か新選組関連の思わず読み切ってしまうような小説あったら教えてください！ 新撰組隊士、吉村寛一郎の生涯を斎藤一や稗田利八、息子の友人らの回想を通して描く。聞き手は明らかにされていないが、貫一郎に関わった人々を訪ね歩き、語らせている。 南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組にあってただひとり「義」を貫いた吉村貫一郎の生涯。 壬生義士伝の予習、その②です。彩凪翔さんと、真那春人さんがお二人で、作品にゆかりの地を訪ねてるという…。歴史ものを上演する時に放送されるこの番組、結構好きです…

『壬生義士伝 上』(浅田次郎) のみんなのレビュー・感想ページです(100レビュー)。作品紹介・あらすじ：旧幕府軍の敗退がほぼ決した鳥羽伏見の戦。大坂城からはすでに火の手が上がっていた。そんな夜更けに、満身創痍の侍、吉村貫一郎が北浜の南部藩蔵屋敷にたどり着いた。 原作 その後、切腹するまでの間の貫一郎の心境を綴ったものを、あいだあいだに挟みながら、様々な人間による吉村貫一郎の思い出話が続くという筋立てになっている。この吉村貫一郎の話を聞き回るのは、新聞記者とおぼしき若い人物であるが、あくまでも聞き手であり、この人物が語るということは一切ない。そのため、小説は吉村貫一郎を語る人間の一人称で進んでいく。この語る人間は様々であり、この映画の重要な登場人物ともなっている斎藤一もこの語り手の一人となっており、もうひとり、この映画でも登場している大野千秋も語り手の一人である。だが、この大野千秋に関していえば、小説ではすでに満州に渡っており、手紙での語りという風になっている。映画ではこの点を変えている。もともと、様々な人間による吉村貫一郎の思い出話という筋立てのため、映画化するにあたり苦労した点があると思う。まず、小説の中で吉村貫一郎は主人公ではあるが語られる人間であり、ある種実態がない。また、語る人間が複数にまたがり、それぞれに吉村貫一郎の印象が若干ずつ違っている。これは語り部が複数いるのだから当然なのだが、映画では誰か一人の視点で描かないと、物語にならない。そして、これが映画化で一番難しかったと思うが、小説では時系列で話が進んでいかない。逆に、こうした原作であるので、この映画とは違ったものも制作することは可能である。本作では斎藤一の視点で撮られているが、これを別の人物の視点で撮れば別の印象になるであろう。まだまだ可能性を残している原作である。この映画の最大の欠点は、最後の吉村貫一郎の死ぬまでの独白シーンだろう。原作を読んでいなければ、かなり間延びしたシーンに思えるはずである。また、吉村貫一郎の人間性際だたせるために、映画の前半でもっと金に執着するシーンを持ってきて良かったと思う。そうすれば、後半でのコントラストがクッキリと浮かび上がり、印象が深くなったと思う。役者陣の演技はよかった。2004年日本アカデミー賞の、最優秀主演男優賞（中井貴一）、最優秀助演男優賞（佐藤浩市）を受賞している。作品賞も受賞しているのだが、もう一度誰か撮り直さないかねぇ。もったいない感じがする。この映画でも泣ける人はいるのだろうが、原作はこんなものじゃない。もう一度書く。まだまだ可能性を残している原作なのだ。斎藤一（佐藤浩市）は、新入隊士歓迎の席で、お国自慢を始める貫一郎にうんざりし、詰所への帰り道でいきなり斬りつける。気にくわなかったからだ。だが、「死ぬわけにはいかぬ！」と叫ぶ貫一郎に気をそがれ、「腕試しだ」とごまかす。吉村貫一郎は金にこだわった。貫一郎が金にこだわるのは、家族に仕送りするためである。吉村貫一郎は藩校の助教を務めるほど優秀だったが、下級武士であるがゆえに貧困にあえいでいた。東北地方は長い飢饉に苦しんでいた。三人目の子供を身ごもり、入水自殺を図る妻のしづ（夏川結衣）を止めた時、貫一郎は脱藩して自分の剣で稼ぐことを決意する。でなければ、家族が皆死ぬからである。幼なじみで組頭の大野次郎右衛門（三宅裕司）の止めるのも聞かず、盛岡を後にした。新選組に落ち着いた貫一郎は、もう一度盛岡の美しい山を眺め、愛しいしづと子供たちをその手で抱きしめることだけが望みだった…。水と油の斎藤一と吉村貫一郎だったが、貫一郎は斎藤の氷のような心の奥にある温かさに触れる。斎藤は吉原から身請けした身寄りのない女、ぬい（中谷美紀）と暮らしていた。貫一郎にぬいを「醜女」だと紹介する斎藤の眼差しには、思いやりと愛情があふれていた。新選組が分裂した。伊東甲子太郎一派が薩摩と組むために離脱することになったのだ。貫一郎と斎藤は伊東に誘われるが、禄は倍を出すという申し出にも関わらず貫一郎はきっぱりと断る。脱藩で一度は裏切った義を二度は裏切れないと言うのだ。「吉村が金に釣られないとは…」斎藤は意外な一面を見た気がした。斎藤は伊東に着いていく。ただし新選組の間者として。首尾よく伊東一派を葬った新選組だったが、もはや時代の勢いはとどまるところを知らなかった。京都守護は解任され、大政奉還が成り、新選組の後ろ盾は全くなくなった。そしてついに新選組の全てをかけた戦いが始まる……。壬生義士伝監督：滝田洋二郎出演：

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